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ABOUT

居留守プロフィール

言葉は私たちの内面を語りだしてくれるが故にこの言葉と自身との距離を普段あまり感じることはないが、 この言葉は “ 母 ” によって与えられたものであり、 同時に私が生まれる前から存在している社会 ・ 歴史によって形成されたものだ。  だとすればこの「 わたし 」とは、“ 言葉 ” という “ 他者 ” によって見つけ出された輪郭だと言うことが出来る。  ではこの体が 「 わたし 」 かと言えば、例えば足が痺れた時のように私の意識を離れて制御不能な “ モノ ” になってしまう…。もし「 わたし 」というものが存在するならば、在るのか、無いのか分からない魂のようなもので、そんな曖昧で決定不可能な「わたし」という存在がそれでも在るのだと信じ、存在とは何か?という問いに応え定義し、定義しては破壊することの繰り返しにしかその存在を見ることが出来ないのではないか。モノでありしかし内面を持つモノとしての “ からだ ” が言葉によって揺れ動く運動、それをひとまず演劇と読んでみようと思う。

 

居留守は以上のような考えを元に作品を制作してきた。 その作風は一方向に流れるテクストを解体し、そのテクストに流れる通奏底音を背負える身体行為によってつなぎ合わせることで演劇における物語を文学とは別のレイヤーで作り上げている。また、演劇の第四の壁を廃止し、出来事を舞台上に留めるのではなく、観客の視線を劇構造に組み込むのが特徴である。

​メンバー
​山崎 恭子

演出

京都造形芸術大学舞台芸術学科卒業、同大学大学院修士課程修了。2012年Dance fanfare Kyotoの増田美佳演出作品『式日』に出演。2013年、AI・HALLダンスコレクション寺田みさこ演出『アリア』演出助手、地点『ファッツァー』2016年篠田千明『Zoo』の演出助手を務める。

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